鬱病の最適な改善方法と最新医療【安息の時間で心を癒そう】

看護師

感情障害の治療

相談

副作用と向き合おう

鬱病が発症した場合、精神科診療所か精神科病院での治療になります。精神科診療所での治療は、鬱病が早期であったり、生活している環境の中に協力者がいるなどの場合に選択されます。精神科病院での治療は、疾患の状態が急性期で、死にたいと考えるようになる希死念慮や実際に手首などを切ってしまう自殺企図などがある場合に選択されます。自殺する危険性が非常に高いと精神科の専門医が判断した場合には、患者本人の意思ではなくても入院してもらい治療することもあります。鬱病の治療では、抗うつ薬などの薬を使って治療します。これを薬物療法といいます。精神科の薬物療法では、薬による副作用が問題になることが多いです。具体的には口渇、便秘、眠気などです。この中で口渇は注意が必要な副作用です。薬物療法で起こる口渇症状は、時に非常に強いもので、患者によっては一気に何リットルも水を飲んでしまうことがあります。このような行為が続いた場合、水中毒を起こすことがあります。水中毒は、過剰に水分を摂取することで、血液の中の電解質のバランスが崩れます。電解質のバランスが崩れると、最悪の場合には心臓が止まることがあります。水中毒を防ぐには、周囲の疾患への理解と工夫が必要になります。具体的には、患者が水を要求した場合に、飲んではダメと言わないことです。飲水を禁止されることは、鬱病の患者にとって非常にストレスになるからです。周囲に隠れて飲んでしまう可能性もあります。そこで、水を飲んでもいいけれど、飲む量は周囲が決めるようにするのです。この工夫で、患者の水中毒のリスクは低下します。

薬以外の治療法

鬱病の治療には薬物療法以外に、心理教育や認知行動療法、作業療法、精神療法などがあります。病院に入院した場合では、急性期から回復期に入った時期ごろより、これらの治療が開始されることが多いです。精神科診療所などに通院している場合には、精神状態によって適切な治療法が選択されます。心理教育は、病院などに入院している患者にとっても、その家族にとっても非常に重要なものです。心理教育とは主に医師が行う患者への教育で、うつ病などの精神疾患の発生原因や症状、治療方法などを指導します。精神疾患は、一般に他科よりも自分が病気であると認識しにくい疾患です。また一度うつ病などの精神疾患が発症すると、どの程度が正常な精神状態なのか、患者が分からなくなることが多いのです。医師は心理教育を行うことで、正常な精神状態とはどのような状態かを伝え、患者が具体的にどれほど回復すればよいのかを客観的に理解する手助けをします。精神疾患の治療においては、患者だけが心理教育を受けても効果が限定的です。入院している患者が退院後に接するのは主に家族であることが多いので、家族などへの心理教育も必要になるのです。特に退院後に患者に頻回に関わる家族は、疾患を知ってもらうことで適切に対応でき、患者が疾患を回復する手助けにもなります。退院後には、入院時よりストレスを受ける機会が増加するので、周囲に患者をよく理解できる人間がいることが、早期に対応し精神状態を安定させるためにも非常に重要になってきます。